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  • スケッチポストに🖌📒スケッチノート📒🖌の魅力について教えてもらったよ!

    スケッチポストに🖌📒スケッチノート📒🖌の魅力について教えてもらったよ!

     海外のカンファレンスやイベントではその内容をスケッチとらえて参加者に共有する人たちがいることが多いです。グラフィックレコーディングとかスケッチノートとよばれていますよね!個人的な記録としてスケッチノートを実践する人もいますし、主催者からスポンサーされて公式なスケッチノートを提供するプロフェッショナルもいます。

     バーニー・クゥアさんはアジアで最も有名なスケッチノートの実践者のひとりでSketchpostを創業した起業家です。ボクも最初にスケッチノートを知ったのはシンガポールでのイベントで彼女のスケッチノートでした。リアルタイムでカンファレンスの内容をスケッチしていく様子に「スゲー!」と感動しましたよ!

     今回はそんな彼女がカタパルト式スープレックスのインタビューに応えてくれました。

    まず簡単にスケッチノートについて教えていただけますか?

     グラフィックの持つ力ってすごく大きいですよね。写真やビデオ、インフォグラフィックとかテキストだけでは伝えきれないものがある。スケッチノートはグラフィックとテキストを楽しく組み合わせてイベントに参加した人との繋がりを強めてくれるものです。アイデアがさらに心に残るようになります。

     スケッチノートは完全なサマリーじゃないし、それ自身で全てを語る情報デザインでもないです。そのセッションに参加した人たちがそれを使ってさらに深くないように入り込むような議論ができる素材といったほうがいいかもしれません。

    シンガポールのイベントでバーニーさんのスケッチノートに感銘を受けてボクもスケッチノートをはじめたんですよ!素人なんでレベルは全然違いますけど!バーニーさんはどういうきっかけでSketchpostを起業したんですか?

     新しい可能性に向けてのインスピレーションを他の人に分けられるってすばらしいです。私自身もヨーロッパやアメリカのスケッチノートをオンラインでみてはじめてみようと思いました。

     子供の頃から自然とイラストを描くことに親しんでいたんですよ。カンファレンスに参加してスピーチや議論をスケッチしていたんです。キーポイントや面白いと感じた言葉を絵で表すんです。そうしてとっていたノートを主催者やスピーカーの方々が気に入ってくれたんです。個人的な趣味としてやっていたんですが、数年後に職業的にやっていける自信がついたのでスケッチポストを起業しました。

    ボク自身は最初はマイク・ローデさんの”Sketchnotes Handbook”を教科書にしてました。スケッチノートをはじめるにあったってどういう教材がいいですか?

     そうですね。”Sketchnotes Handbook”はとてもはじめやすいですよね。あとYouTubeにもたくさん参考になるのビデオがありますので、それをみながら練習するといいですよ。

    The Sketchnote Handbook: the illustrated guide to visual note taking

    The Sketchnote Handbook: the illustrated guide to visual note taking

     

    ボクはアウトラインにはシャーピーペン、カラーはコピックのスケッチマーカーを使っています。バーニーさんは何を使っていますか?

     私たちは詰め替えができるノイラントのマーカーとアートライン、あとはブラシペンマーカーですね。あと、デジタルのスケッチノートではiPadかWacomのタブレットを使ってます。使っているのはアドビのPhotoshop SketchIllustrator Drawです。PhotoshopとIllustratorのアプリ版ですね。

    バーニーさんとその仲間のSketchpostの情報

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  • モノの貸し借りプラットフォームのピアビーにシェア経済やクラウドファンディングについて聞いてきた!

    モノの貸し借りプラットフォームのピアビーにシェア経済やクラウドファンディングについて聞いてきた!

     人と人とのもののやり取りをするサービスをマーケットプレイスと言います。インターネットで老舗はeBayですし、日本のメルカリも勢いがありますよね!オランダでもMarktplaatsというサイトがあり、オランダスタートアップのサクセスストーリーとしてよく知られています。フリーマーケットは昔からあって、インターネットがそれを加速。UberやAirbnbに代表されるように世の中も所有から共有へというのが大きな流れになっていると思います。

     今回紹介するのは共有の流れをさらに強く押し出したモノの貸し借りプラットフォームのピアビー(Peerby)です。他にもオランダでは最大の株式によるクラウドファンディングの成功事例だったり、IoTを使った実験をしていたりとなかなか面白いスタートアップなんですよ!

     インタビューを受けてくれたのはピアビーのHugo van der Spekさんです!

     −−ピアビーはどういうサービスですか?

    「買うまでじゃないんだけどちょっと使いたいものとかありますよね。BBQセットとかテントとか。ちょっと壁に穴をあけるドリルが欲しいとか。ピアビーはそういうニーズに応えるため近所でモノを無償や有償で貸し借りできるプラットフォームです。そういう意味ではピアビーはご近所さんプラットフォームとも言えます。

     また、ピアビー・ゴー(Peerby Go)とい新しいサービスをはじめました。こちらは有償サービスで必要なものを家までお届けします。

     ピアビーはシェア経済の新しい形でもあるんです。モノのUberやAirbnbですね。必要なものは買うのではなく近所で共有する。そうすることによって不必要なモノが少なくなり生産や消費の無駄が少なくなります」

    −−どのようにしてピアビーのアイデアは生まれたのですか?

    「創業者のDaan Weddepohl の家が火災で燃えてしまったんですよ。火事で全てが焼けてしまった後、所有していたモノがすべてなくなってしまった。そしてモノから住む場所まで全て近所の人たちの助けを借りなければいけなかった。この経験からモノの所有から人とのつながりへ価値観が大きく変わったことがきっかけだそうです。この近所のコミュニティーをつなげることができたらと」

    −−オランダ以外だとどこでサービス提供しているんですか?

    「アムステルダムからはじまり現在ではロンドンやベルリンなどヨーロッパ12の都市でに正式にサービス展開しています。また、ニューヨークやサンフランシスコなどアメリカ10都市でテスト展開しているところです。

     ピアビーはユーザーが登録されればその地域でのコミュニティー作りが始まるので、日本で登録があれば日本でもピアビーのコミュニティーは作れるんですよ」

    −−ピアビーはオランダで最も大きなクラウドファンディングの成功事例としても知られています

    「ピアビーは週末だけで220万ドル(約2億2千万円)をクラウドファンディングプラットフォームのワン・プラネット・クラウド(OnePlanetCrowd)で資金調達しました。大きさにおいても達成したスピードにおいてもオランダで最高の記録です。

     1051人のサポーターから資金調達したのですが、この70%はピアビーのユーザーだったんです。つまり私たちのコミュニティーから支援してもらっていたんですね。

     ワン・プラネット・クラウドは持続可能な社会を目指すことに役立てるためのクラウドファンディングプラットフォームなんです。そこがピアビーととてもマッチしました。

    −−ザ・シングス・ネットワークのIoTネットワークも利用しているんですよね?

    「はい。IoTネットワークで貸し借りされたモノの追跡ができるようになります。また、修理が必要になったモノを特定することにも役立てます。UberはGPSでタクシーと乗客をマッチングさせる。IoTを使えばモノのシェア経済でも同じことができます。

     私たちは現在 “Shared Drill” (みんなの電動ドリル?)というコンセプトを試験運用しています。Shared Drillは個人で共有するためでなく、多くの人で共有されるために作られたモノを指します。必要な人が使い、使うたびに料金を払うというモデルです。私たちは「モノのSpotify」と呼んでいます。

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  • フェアなスマホ、フェアフォンについて考えてみたよ!フェアなスマホって何だ?!

    フェアなスマホ、フェアフォンについて考えてみたよ!フェアなスマホって何だ?!

     ヨーロッパの人たちは「フェア」という考え方をとても大事にしています。フェアって平等とちょっと違う。騎士道というかノブレス・オブリージュに考え方としては近いような。格差はある。格差があるということを認めつつ、それが搾取につながらないように気をつける。もちろん、アメリカにもそういう考えの人はいるんですが、もっと上昇志向が強くて他人を蹴り落としてでも上に登ろうという人が目立つ気はします。

     例えばオランダではフェアトレードの商品が普通にスーパーマーケットで売っている。オランダ自体がフェアトレードでは重要な役割を果たしてきたので、特にフェアトレードが浸透しているのかもしれないです。

     そこでオランダ発のフェアフォン(Fairphone)です。フェアトレードで作られた、フェアなスマホ。いつものノリだと、フェアフォンにフェアトレードについて聞いてみよう!とインタビュー取材をするのですが、今回はインタビューしていません。その理由は最後に書いてあります。フェアフォンってすごいんですよ!

     フェアフォンって何?

     そもそも、このフェアフォンは発想が違う。高機能!とかキレイな画面!とか便利な機能!とかそういうのを目指していない。目指しているのはスマホのフェアに関する問題点をあぶり出して広く議論となるような刺激になること。もちろん、ユニークでデザインも悪くない。欲しくなるようなスマホに出来上がってますよ。ただ、そこが目的ではない。おそらくフェアフォンを買う人もそこを求めて買っているわけじゃない。スペックだけ見たらかなり凡庸ですから。

     なるべくフェアなスマホを作ろうとしていて、そのプロセスやデータをすべて公開している。彼らは「これは問題だ!なんとかしろ!」と他人事のようにアップルやサムソンを批判したりはしない。自分たちが当事者となってどうしたらフェアなスマホを作れるのか試行錯誤しながら実践している。スマホを実際に作って事業にしている。そこがすごいと思います。

    ボクたちが持っているスマホのいったい何がフェアじゃないのか?

    働く環境

     じゃあ、いったい何がフェアじゃないのかというのが気になりますよね。フェアフォンは何を理解してどう変えようとしているんでしょうか?これはスマホだけじゃないのですが、モノを作る過程で過酷な労働を強いられたり、危険にさらされたりする人たちがいるんです。フェアフォンはスマホを作るためにそういう搾取がないように作っている。

    紛争鉱物

     スマホを作るにはいろいろな鉱物を使う必要があるのですが、その原材料の中には紛争鉱物というものが含まれている。

    vimeo.com

     例えばスマホのコネクターに使われている金やスズ、タングステン。コンゴでたくさんとれるのですが、コンゴは世界で最も貧しい国の一つで紛争でたくさんの人が死んでいます。金やスズなどの紛争鉱物が武装勢力の資金源になっているんです。

     フェアフォンは紛争の資金源となっていないルワンダの炭鉱で原材料を仕入れています。

     アップルがリサイクルプログラムで金の再利用を始めましたが、これは資源を大切にするだけでなく紛争鉱物をめぐる悪循環を止める効果もあります。アップルやサムソンなど大手メーカーがこのような活動を開始したのもフェアフォンによる啓蒙活動の効果のひとつじゃんかないかと思います。

    再利用

     スマホは使い終わったらゴミになりますよね。これが電子廃棄物(ewaste)という問題になっています。

     昨年新しく発表されたフェアフォン2は世界初のコンポーネント型スマホとしてモジュラーデザインが話題になりました。古くなったり壊れたりしたコンポーネントを簡単に取り替えられます。

     やはりオランダのフォンブロック(Phoneblok)もコンポーネント型のスマホを作っています。なんというか、こういうのってやっぱりオランダなんですかね?グーグルもProject Araで頑張ろうとしていますがまだ出せていません。[アップデート] グーグルはProject Araを正式にキャンセルしましたね。

    これだけフェアフォンが情報を出していて、ボクはこれ以上何を聞いたらいい?

     フェアフォンの情報公開は非常に徹底しているので、インタビューしなくてもここまで書けてしまうんですよ。わざわざインタビューのために時間を取ってもらうまでもない。実はフェアフォンの人と少し話をしたことがあります。ビールを飲みながらですが!いろいろな課題があるそうです。フェアなスマホを作るにはどうしたらいいのかという問題と日々戦っているわけですからそりゃ当然ですよね。

     例えばフェアフォンのスペックは最新のフェアフォン2でもマーケット的には一昔前のアッパーミッドレンジくらいです。例えばクアルコムのスナップドラゴンの最新版を使いたくても彼らくらいの規模だとボリュームが出ないので仕入れ値がどうしても高くなってしまう。これって愚痴になってしまうので、彼らのホームページにはそういうことは書いてないですね。でも、これくらいかなあ。

     いつものインタビューシリーズとはちょっと違いますが、こういう情報は日本ではなかなか注目されないと思うので、ボクも微力ながら日本語の記事にして貢献しようかなと思った次第です!

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  • ザ・シングス・ネットワークに💡モノのインターネット(IoT)📡 について聞いてきたよ!

    ザ・シングス・ネットワークに💡モノのインターネット(IoT)📡 について聞いてきたよ!

     モノのインターネット(IoT)については色々と記事を見かけたりする機会もありますよね。でも、実際に見たことがないのでいまひとつピンとこなかったりしませんか?そこで、すでにモノのインターネットを実現させてしまったオランダのスタートアップ、ザ・シングス・ネットワーク(The Things Network)にモノのインターネットについて聞いてきましたよ!

     インタビューを受けてくれたのはザ・シングス・ネットワーク創設者のWienke GiezemanさんとJohan Stokkingさんです!

    −−ザ・シングス・ネットワークはすでにアムステルダム全域をカバーしてモノのインターネット(IoT)が実現されています。いくつか例を紹介していただけますか?

    「アムステルダムは町中に運河が張り巡らされていて、たくさんボートが停泊しています。そしてアムステルダムは雨が多く降ります。そして雨が降り続けるとボートに水が溜まって沈んだりするんですよ。ボートにセンサーを付けて水が一定量溜まったらSMSで連絡するような仕組みを個人が簡単に作れたりします。*1

     実は日本でもすでにザ・シングス・ネットワークは使われているんですよ。福島第一原発事故を機に放射線データ収集の必要性を感じ、セーフキャスト(Safecast)というプロジェクトがセンサーネットワークを作ってデータ収集をしています。ここでザ・シングス・ネットワークが使われています」

    −−日本でもすでに使われているんですね!ザ・シングス・ネットワークは今どれくらい世界で普及しているんですか?

    「アムステルダムは6週間で街全体をカバーしました。今は世界中の200都市でモノのネットワークがザ・シングス・ネットワークで実現しています」

    −−ザ・シングス・ネットワークのKickstarterキャンペーンが始まったのが去年ですので、一年で随分と広がりましたね!

    「モノのインターネットっていろいろとニュースになったりはするんですが、実際に個人が簡単に実現できるものってなかったんですよ。ザ・シングス・ネットワークはその壁をすごく下げたというのが大きいですね。

     あとザ・シングス・ネットワークはオープンな仕組みです。コミュニティーによるモノのネットワークだというのが支持されている利用の一つだと思います」

    −−ザ・シングス・ネットワークは具体的には何なのでしょうか?

    「簡単に言えばクラウドソースによるモノのネットワークです。グローバルでオープンで無料というのが特徴ですね。

     モノのインターネットを実現するため三つ必要なものがあります。1) インターネットにつなげるためのゲートウェイ、2) つなぐデバイス(センサー)、3) アプリケーションですね。ザ・シングス・ネットワークはこのうちの1) インターネットにつなげるためのゲートウェイと2)、3)のアプリケーションを作るために必要なSDKなどのツールの提供をしています。

     例えばアムステルダムではザ・シングス・ネットワークのゲートウェイが10か所に設置されてアムステルダム全体をカバーしています。これはコミュニティーが設置したものなんですよ。例えばアムステルダム港にもザ・シングス・ネットワークのゲートウェイが設置されていますが、これはアムステルダム港が自分たちのセンサーネットワークを構築するために自ら設置したものです」

    −−通信事業者もモノのインターネットのサービスを開始しはじめています

    「オランダの最大手の通信事業者のKPNもザ・シングス・ネットワークと同じLoRaWanを使ったネットワーク構築を発表しました*2。日本でもソラコムのようなモノのインターネット事業会社が出てきましたよね。このような商業ベースの取り組みも増えています。QoSや最初からセキュリティー対策が施されたネットワークが必要な場合は通信事業者のネットワークを有償で使うという選択肢はあると思います。

     ザ・シングス・ネットワークはネットワークの帯域が欲しかったら自分でゲートウェイを設置しないといけないですし、セキュリティーも自分で対策を講じないといけません。その代わりグローバルなコミュニティーがあり、オープンで無償です。どうしても必要であればザ・シングス・ネットワークの有償のサービスも受けられますよ」

    −−すでに日本でも事例が出てきていますが、今後はどのような展開を予定していますか?

    「ザ・シングス・ネットワークはコミュニティーですので、日本のコミュニティーももっと活性化したいですよね。文化や言葉の壁もあるので特にコミュニティーの力が必要だと感じています。日本のザ・シングス・ネットワークのコミュニティー活動を活性化するお手伝いいたしますので、ぜひ私たちにご連絡ください(Wienke GiezemanさんとJohan StokkingさんのLinkedInプロファイル)」

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    *1:ボートが沈むとすごく大変らしい!

    *2:LoRaWanはISMバンドを使ったネットワーク規格。同じような規格にSigfoxがある。

  • Tabsterに🍻飲み屋の💳フィンテックについて聞いてきたよ!

    Tabsterに🍻飲み屋の💳フィンテックについて聞いてきたよ!

     フィンテック盛り上がってますね!ビットコインとかブロックチェーンとか!ボクもフィンテックについて詳しくなりたくて、Tabsterに飲み屋のフィンテックについてインタビューしてきました!海外のバーで飲む時ってどうしたらいいの?という疑問にもお答えします!

     インタビューに答えてくれたのはMeike Nederstigtさんです!

    −−ヨーロッパのバー文化についてあまりわかっていないので、まずはバーにおける支払い方について教えてください

    「まずは a) キャッシュオンデリバリー(都度払い)か b) タブ(後払い=日本とほぼ同じ)かという分け方がありますよね。

     キャッシュオンデリバリーにも二種類あって、a-1) 個人か a-2) グループかがある。個人の場合はバーで注文してその場で払う。グループの場合はラウンドと言います。

     例えば四人でバーに飲みに来たとする。一人が自分の分も含めて四人分の飲み物をバーで注文してその場で支払いをする。みんなが飲み終わったら次の人が四人分を買ってくる。これがラウンドです」*1

    −−後払いがタブというのですね

    「はい、タブを開ける(Open tab)という言い方をしますよね。支払う時はタブを閉める(Close tab)です。タブは通常はテーブルに紐付いています。このタブはこのテーブルといった感じです」

    −−団体客がレジで並んでそれぞれ個人で支払いをしているのはオランダのバーでよく見かける光景です。これは一つのタブを一人一人がレジのあるカウンターで支払ってるんですよね。

    「タブはバーにとっては大変なんですよ。払い忘れも多い。テーブル間を人が移動する。だからどの人がどのタブだかわからなくなってくる。

     そういうこともあって、忙しい時はタブではなくラウンドでしか受け付けないこともあります」

    −−そしてTabsterがこの問題を解決するわけですね!(やっとここまで来た)

    「そういうことです。Tabsterは店舗側のアプリケーションと顧客側のモバイルアプリからなっています。顧客はモバイルアプリでタブを開けることができる。グループ客だったらそれぞれのアプリでそのタブに参加できる。

     店舗側のアプリケーションはPOSとつながっているのでオペレーションは煩雑になりません。

     顧客側のアプリはクレジットカードかデビットカードを登録できて、Tabsterで支払いができるようになっています。割り勘も自分たちの好きなように割ることができる。バー側がタブを閉めることもできるので払い忘れもない」

    −−ペイメントのソリューションはたくさんあると思うんですが、どうしてアメリカの企業はヨーロッパに入ってこれないんでしょうか?

    「いくつか理由があると思います。一つはPOSの種類の多さですね。店舗でのペイメントを実現させるには独自のPOSシステムを持つか既存のPOSシステムに一つ一つ対応するしかない。それぞれの国で強いメーカーが違ったりするので、これが参入障壁の一つになっています。

     あともう一つはデビットカードがヨーロッパでは普及していて、アメリカのペイメントはそれに対応していないことが多いですね。IBANに対応していれば基本的にどの国のデビットカードでも使えますが、アメリカはその対応ができていない。

     それぞれの国のバーでの支払い方の多様性も参入障壁になっているでしょうね」

    −−そこにTabsterの強みがあるわけですね

    「はい、様々なPOSへの対応と、支払い方の多様性への対応がTabsterの強みですね」

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    *1:注:イギリス人に酔っぱらいが多いのはこのラウンド文化のおかげと言われている。八人のグループだったら八杯飲むわけですよ!

  • Dashmoteに📷ストックフォトの課題やヨーロッパのスタートアップシーンについて聞いてきたよ!

    Dashmoteに📷ストックフォトの課題やヨーロッパのスタートアップシーンについて聞いてきたよ!

     今回はオランダのスタートアップDashmoteさんにお話をお伺いしましたよ!Dashmoteはストックフォトのサービスなんですが、実はコアになる技術がとても魅力的なんです。

     インタビューを受けていただいた共同設立者のDennis Tanさんは実はシリアルアントレプレナーでヨーロッパのスタートアップにまつわるいろんなことを教えてくれました!今回はなんと割引でDashmoteが利用できるプロモーションコードまでいただきましたよ!

    −−今回はインタビューを受けていただいてありがとうございます!

    「こちらこそ!でも、どうやってDashmoteのことを知ったんですか?」

    −−ボクはProduct Huntでそこそこアクティブにやってるので、そこで知ったんですよ

    「ああ、なるほど!そういうことですか!」

    (この後アムステルダムのProduct Hunt事情について盛り上がるのですが自主規制!)

    −−いろいろ調べてDashmoteって面白いと思ったのですが、全体像がよく見えなくって。見た目にはストックフォトサービスなんですが、どうやらそれだけじゃないらしい。そこでインタビューをしてみようと思ったんですよ。

    「そもそもDashmoteは画像認識技術がコアの技術としてあるんです。それを活用した最初のアプリケーションがストックフォトサービスです。

     ストックフォトサービスって世の中にはすでにたくさんあるんですよ。有名なところではShutterstockGetty Imagesですが、世界中に50から60は同様のサービスがあります。これだけたくさんサービスがあるのにそれでも一枚の画像を探すのに平均で45分かかってるんです。この探す時間を短くしようというのがDashmoteの狙いですね」

    −−具体的にはどのように画像を見つけやすくするのですか?

    「まずたくさんあるサービスをまとめているのがDashmoteのアプローチです。アクセスできる画像が約3億イメージあります。Shutterstockで8000万イメージ、Getty Imagesが6000万イメージほどなので単純にイメージ数が多いです。

     どうして探すのに時間がかかるかというとそれぞれのストックイメージサービスで提供されているイメージが少しづつ違うというのがあるのですよ。それをDashmoteで一カ所に見えるようにしました。

     ストックイメージ提供側も売れるイメージって5%ほどなんですよ。95%のイメージは売れない。これはイメージの良し悪しというよりも、ユーザーとのマッチングがうまくいっていないんです。

     そこでDashmoteが持っている画像認識技術が活きてくるわけです」

    −−Dashmoteのコアは画像認識でストックフォトはアプリケーションの一つなんですね!なんかスッキリしました。

    「画像認識をやっている企業もたくさんあります。私たちみたいなスタートアップもそうですが、GoogleやFacebookもやってます。なかむらさんが昔いたマイクロソフトもついこの間新しいサービスを発表しましたよね。

     色認識やオブジェクト認識はすでにかなりの精度でできるようになってきています。機械学習でかなりできます。難しいのがスタイル認識なんですよ。

     例えばブラジルではコントラストが強いイメージが好まれますが、ドイツではグレーな感じのイメージが好まれます」

    −−インスタグラムのフィルターでレトロな感じを出したりとか、もっとモダンな感じとか?

    「まあ、大体そんな感じですね。人による微妙な好みの違いは機械が学習するのが難しいんです。ストックイメージもどうして好みの画像が探せないのかというとスタイルの学習が難しいからなんですね

     Dashmoteはこの問題を解決しようとしているわけです。日本の方々もぜひ使ってみてください。いろんな人に使っていただくほど精度があがります」

    −−Product Huntでかなりの得票を集めましたが、何か特別な準備とかはされましたか?

    「本当は準備したかったんですが、その前にハントされちゃったんですよ。製品の成熟度がもう少し上がってからハントされたかったんですが、これは仕方がないですよね。まだ積極的にプロモーションもしていないんですよ(そこで最初の質問につながる)

     日本ではProduct Huntってどうなんですか?」

    −−Product Hunt自体が英語のサービスなので日本ではあまり聞かないですね

    「そうなんですか。Product Huntでハントされてから日本からのアクセスが増えてるんですよ。特に寝ログから。Product Huntのクローンとかアグリゲーションサービスもあるから、日本でそういう関係があるのかなあとか思ってました」

    −−日本でも感度のいい人がたくさんいて、そういう人たちがProduct Huntをチェックして日本の読者にたまに紹介するというのはあるかもしれないですね

    −−DashmoteはStartupbootcampに参加しました。日本だとY Combinator500 Starupsは知られていますが、Startupbootcampの知名度はまだそれほどないと思います。参加されていかがでしたか?

    「ヨーロッパではSeedcampなど他にもありますが、Startupbootcampは一番知られたアクセラレータープログラムです。

     Startupbootcampに参加した目的はメンバーの教育だったんです。私自身はシリアルアントレプレナーですが、Dashmoteのメンバーは若い人たちが多い。スタートアップで大事なのは1) 粘り強さ(Persistence)、2) 自己認識(Selfawareness)、3) XXXの三つなんですが、メンターからこの三つを教わることはとても大きい。

     私たちの場合は30人のメンターとネットワークを作ることができました」

    −−13人じゃなくて30人!?

    「はい。そういう仕組みを作ったんです。

     スタートアップのいいところって自分の受け取ったものをコミュニティーに還元する精神ですよね。メンターの人たちも元々はスタートアップをやっていた人たちなんです。スタートアップ同士って分かり合えるじゃないですか。ある意味、家族や友達より分かり合える。苦労してきたことって同じなんですよ。痛みがわかる。

     そういう人たちのアドバイスは身にしみるわけです。受け取ったものは還元するというスタートアップ精神はとても大事です。だから私自身も今でも15のスタートアップのメンターをしていますよ」

    今回はDashmoteさんから30%オフになるプロモコードをいただきました!三ヶ月有効ですので、試してみてね!

    kazuyareader

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  • Stars and Storiesにオンラインレビューによるグロースハックについて聞いてきたよ!

    Stars and Storiesにオンラインレビューによるグロースハックについて聞いてきたよ!

     今回はグロースハックシリーズの第二弾としてスターズ・アンド・ストーリーズにインタビューをしました。インタビューを受けてくれたのは創業者でCEOのJeroen den Bokさんです。モニターやサンプリングというのは前からあるけど、Eコマースのオンラインレビューにフォーカスを当てているのと、対価のない純粋な興味によるレビューを集める仕組みが新しいですね。

     −−スターズ・アンド・ストーリーズはどういう会社ですか?

    「スターズ・アンド・ストーリーズを一言で表せばオンラインマーケティングエージェンシーです。クリエイティブエージェンシーとは違うのはオンラインレビューに特化していることです。

     オンラインレビューはブランドにとって非常に大切です。例えばbluetoothスピーカー。すでに多くのスピーカーがある中、どうやって差別化するのか?またはこれまで見たことのない全く新しいカテゴリーの商品。マーケティングメッセージではなくこれを顧客視点で伝えることができるのがオンラインレビューです」

    −−他のオンラインマーケティングエージェンシーと違う点は?

    「スタートアップと言うとITカンパニーのイメージが強いと思いますが、スターズ・アンド・ストーリーズはITカンパニーではなく、ピープルカンパニーです。人と人とのつながりがスターズ・アンド・ストーリーズの価値を生み出しています。

     スターズ・アンド・ストーリーズの特徴は大きなレビューワーのコミュニティーです。ヨーロッパだけで2000人のレビューワーがスターズアンドストーリーズのコミュニティーに参加しています。

     例えば写真を撮るのが好きなアマチュアカメラマンや埃に敏感な主婦、コーヒーが好きな人、アマチュアミュージシャンなどいろんな人がコミュニティーに参加していてその人数は日に日に増えています。

     私たちはレビューの対価を支払うことはしませんし、サンプルとして提供した商品も利用がおわったら返してもらいます。その商品に純粋に興味を持ってくださる方々だけにレビューをしていただいています。

     オンラインレビューというとステマとか偽レビューをする会社もありますが、スターズ・アンド・ストーリーズではお金を払ったり商品を無償提供することで有利なレビューを書いてもらうことはしません」

    −−どうしてコミュニティーの人たちは対価なしにレビューをするのでしょうか?

    「例えば犬を飼っているとするじゃないですか。そして犬がどこにいるかがすぐわかる首輪が発売されたとする。試してみたくありませんか?自分が興味のある分野で何か新しい商品が出たら試してみたいという人は多いのです。 例えばプリンターもこだわりのある人はいるんですよ。例えば写真家だったら良い品質のプリンターをチェックしたいですよね。

     どんな商品カテゴリーにも新しい商品が気になって使ってみたい人はいるんです」

    オンラインレビューが増えるとどのような効果がありますか?

    「具体的には三つの効果があります。

     1) コンバージョンが高まる、2) SEOの効果た高まる、3) 長期間効果が続くです。

    1) コンバージョン

     オンラインレビューはCTAのすぐ近くにあり、製品の信頼性を高めます。例えばBuyボタンのすぐそばですよね。品質の良いレビューがあることによってコンバージョン率が高まることが期待できます。

    2) SEO

     オンラインレビューはユーザーが使うそのままの言葉です。品質の良いレビューは質の良いキーワードが含まれることが多くSEOに良い効果が期待できます。実際のGoogleのアルゴリズムがどう働いているのかはわからないのですが、オンラインレビューの数が20を超えるとそのページの検索結果は目に見えて上がります。

    3) 長期間効果

     バナー広告などはキャンペーンが終われば消えてしまいますが、オンラインレビューはその商品がある限り、そのコマースサイトがある限り残ります」

    −−企業がオンラインレビューで気をつける点はありますか?

    「オンラインレビューはアマゾンだけでなく、様々なサイトにあります。 

     世の中にはたくさんのEコマースサイトがあり、それぞれオンラインレビューの機能があります。例えば日本ではアマゾンだけじゃなく楽天やヨドバシドットコムなどたくさんのEコマースサイトがありますよね。これは日本だけではなくて、 オランダではbol.comがありますし、中国には淘宝网があります。ブランドによっては自社のEコマースサイトがあり、そこでもレビューができるようになっています。

     灯台下暗しなのですが、せっかく自社のEコマースサイトがあってもレビューが全くなくてゴーストタウンのようになっているサイトがたくさんあります」

    ディスクロージャー

     ちなみにボクは仕事で関わりがあります!ディスクロージャー(情報開示)ってやつね。ただ、それを差し引いてもスターズ・アンド・ストーリーズがオンラインマーケティングでやっていることはとても参考になると思いますよ!

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  • BlaBlaCarにカーシェアリング事情について教えてもらった!!!

    BlaBlaCarにカーシェアリング事情について教えてもらった!!!

     スタートアップというとシリコンバレーやアメリカのイメージが強いですが、ヨーロッパにも急成長中のスタートアップがたくさんあります。せっかくヨーロッパにいるのだから現地のスタートアップにインタビューをして日本の人にもっとヨーロッパのスタートアップを知ってもらおう!と今更ながら思いついた思いつき企画第二弾!

     今回はUberとは全く違う形のカーシェアリングで注目を浴び、ヨーロッパだけでなくインドや南米にも進出しているBlaBlaCarDiane Prebayさんにインタビューを受けていただきました!

     −−まずヨーロッパにおけるカーシェアリングについて教えてください。

    「まずアメリカとヨーロッパではカーシェアリングという言葉が指す意味が異なります。アメリカで言われるカーシェアリング(Car Sharing)というのは一台の車を複数の人達で共有することを指します。アメリカのカーシェアリングはモデルとしてはレンタカーに近いかもしれません。ヨーロッパではこのようなモデルはカーシェアリングとは言いません。イギリスではカークラブ(Car Club)と言います。オランダで有名なカークラブはダイムラーのCar2Goなどですよね。

     ヨーロッパでのカーシェアリング(Car Sharing)はアメリカのカープール(Car Pool)やライドシェアリング(Ride Sharing)にあたります。同じ方向に向かう人の車に相乗りさせてもらうのがヨーロッパでのカーシェアリングでありアメリカのカープールやライドシェアリングです。これを仕組みとして簡単にしたのがBlaBlaCarです。

     Uberも(ヨーロッパ的な)カーシェアリングの一つの形態と言えますが、モデルとしてはむしろタクシーですよね。BlaBlaCarはもっと本来の意味でのカーシェアリングを仕組み化したものです」

    −−BlaBlaCarについてもう少し詳しく教えてください。

    「BlaBlaCarは共同設立者のFrédéric Mazzellaがクリスマスのパーティーの後に帰る手段がなかったことからアイデアを思いつきました。たくさんの空席があるのにその空席が活かされていない!

     そうして生まれたのがBlaBlaCarですが、三つ特徴があります。1) 運転手は運転を商売としていない、2) 都市をまたがる中長距離が多い、3) コスト負担モデルです。

    1) 運転手は商売ではない

     BlaBlaCarの運転手は本人がそこに行く用事があるのでついでに他の人も相乗りさせてあげるというモデルです。運転すること自体を商売にしているわけではありません。そこがタクシーモデルと違うところです。運転手と顧客ではなく、BlaBlaCarを利用する人は相乗りをさせてもらう同乗者ということになります。

    2) 都市をまたがる中長距離が多い

     BlaBlaCarの平均的な一回の走行距離は300キロメートルです。これはフランスのパリからベルギーのブリュッセルくらいの距離ですね。タクシーのように都市内ではなく、都市間の移動が多いのが特徴です。

    3) コストシェアモデル

     BlaBlaCarはコストシェアモデルを基本としています。車での中長距離の移動はお金がかかります。ガソリン代もかかります。「相乗りさせてあげる代わりにそのコストも負担してください」というのがBlaBlaCarのモデルなんです。ですから、職業的なドライバーではないんですね。

     先ほどの300キロメートルでしたらBlaBlaCarの平均的な同乗者一人あたりの負担額は20ユーロ(約2,300円)ほどです」

    −−BlaBlaCarがここまで成長した背景を教えていただけますか?

    「BlaBlaCarがはじまったのはフランスですが、フランスの乗用車の登録数は約3700万台です(日本は約8100万台:一般財団法人検査情報登録協会)。そしてフランスにおける平均的な車の維持費は年間で5000ユーロ(約58万円)です。掛け算をするとフランスのGDPの10%近い金額になります。車を所有することは家計に大きな負担となります。

     そして100キロメートル以上の移動の76%は自動車で運転席以外の席はほとんど空席という調査結果が出ています。この空席と需要をマッチングさせて最適化するのがBlaBlaCarです。こうした背景からBlaBlaCarのようなカーシェアリングのニーズが生まれていて、さらにそれが大きくなっていっています」

    −−車の所有コストの高さと車での移動の多さがヨーロッパならではなのでしょうか。アメリカだと飛行機の移動が多い印象があります。

    「BlaBlaCarがまだアメリカに進出していない理由の一つに車の所有コストの低さはあります。ただ実を言うと長距離の車での移動はヨーロッパよりアメリカの方が多いのです。潜在的ニーズはアメリカは大きいといえるでしょう。しかし、ラストマイルの課題があります。

     ヨーロッパの場合は駅で同乗者を降ろしても公共の交通機関を使って自宅まで戻れます。しかし、アメリカの場合は公共の交通機関から自宅までが離れているため、同乗者は降ろされた地点から家までの移動手段を確保しないといけない」

    −−BlaBlaCarはヨーロッパ以外でも事業を開始しました。どうしてインドとブラジルだったんですか?

    「BlaBlaCarは長距離の移動を求めやすい価格で、ソーシャルに、効果的に出来る地域でサービス展開をします。

     それぞれの国には異なるニーズや課題があります。インドの場合ですと電車での移動が大変なんですよ。今日どこかに行かなければいけない!となっても当日では電車のチケットはなかなか入手できない。常に満車だからです。

     ブラジルや他の国も同様で、サービスを提供している国ではそれぞれにBlaBlaCarだからこそ解決できる課題があります。

     BlaBlaCarは現在500人以上の従業員が16都市のオフィスで働いています。従業員の国籍は34国籍になります。ニーズがあることも重要ですが、その都市に最高のチームが作れるかも非常に重要です。これまで事業を開始した国は現地で素晴らしいチームを作れたというのが大きいですね」

    −−日本はどうですか?

    「日本人のなかむらさんから見てどう思いますか?」

    −−日本だと見ず知らずの人の車に乗るのは少し抵抗あるかもと思いました。

    「信頼できるかどうかというのは日本だけでなくどこでも大事ですよね。例えば女性だったら女性の運転手の車に乗りたい。おしゃべりが好きな人とか犬が嫌いな人とか。人それぞれですので、どういう人が運転しているのか、同乗者なのかは気になります。運転する人もどういう人が同乗者になるのか気になりますよね。

     BlaBlaCarは運転する人と同乗する人の両方の信頼感を得るために様々な取り組みをしています。身元確認を厳格に行い、運転する人も同乗する人もお互いを評価できる仕組みを取り込んでいます。

     今ではBlaBlaCarがサービスを提供している11カ国ではプロフィールが100%のメンバーは家族(94%)や友人(92%)に次ぐ信頼度(88%)を得ています」

    −−信頼というのはシェアリングエコノミー(共有経済)では大事なんですね。

    「そうですね。カーシェアリングを経験した人はその後コワーキングや民泊など他のシェアサービスを活用する傾向が強いことがわかっています。信頼感が増せばシェアリングエコノミーやコラボレーティブエコノミー(協力経済)はさらに活性化していきます」

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     ヨーロッパのスタートアップ事情って日本で知られているようで知られていない。あれ?ヨーロッパにいる日本人起業家としてヨーロッパの最新動向を伝えらたらいいんじゃない?と遅ればせながら気がついたのでした。

     その記念すべき第一回目はGrowth Tribeさんです!Hacker Tribeはデベロッパー、クリエイティブ、データアナリストといったグロースハックに必要なスキルを持った専門家集団でヨーロッパで初めてのグロースハックアカデミーです。インタビューを受けてくださったのはグロースハッカーのJim Groenenさんです。

    インタビューの中で幾つか参考となる書籍も紹介してもらったので、そちらも併せてご覧ください。

     −−グロースハックとは何でしょうか?

    「まず、グロースハックは実験とデータ分析を繰り返すことによって成長を最適化させるプロセスなんです。何か一つのハックやテクニックだけでグロースハックをするわけではないんですよ。そういう意味ではリーン・スタートアップにも似ています。成長のためのリーン・スタートアップと言えるかもしれません

    Lean Analytics ―スタートアップのためのデータ解析と活用法 (THE LEAN SERIES)

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    Lean Analyticsを読んでみると参考になると思います」

    −−Growth Tribeはアカデミーを開催してグロースハッカーの育成に注力しています。スタートアップや大手企業へのコンサルティングも行うのですか?

    「コンサルティングは一時的な効果しか生みません。私たちはグロースハックに本格的に取り組むのであれば企業内にグロースチームを作るべきだと考えます。そのためにはグロースハックのための新しい技術スキルやプロセス、手法を学ばないといけません。Growth Tribeはそのための教育を提供し、社内にグロースチームを定着させるお手伝いをします」

    −−グロースハック行う上でまず何をする必要がありますか?

    「何が必要かは成長ステージによって異なります。計るべき指標は成長ステージによって異なります。例えば日本のスタートアップがこれからヨーロッパに進出するのであればまずはユーザー獲得(Acquisition)からはじめますよね。

     ユーザー獲得をするにも様々なチャネルがあります。まず思い浮かぶのがSEOやFacebookなどかもしれませんが、伝統的なマーケティングチャネルのイベントやPRが有効な場合もあるはずです。こういったチャネルを数値を取りながらどのチャネルが自分たちのビジネスに一番効果的なのかを見定める必要があります。

    トラクション ―スタートアップが顧客をつかむ19のチャネル

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     すでに大手企業やすでにトラクションがあるスタートアップならグロースチームを作ることからはじめるといいでしょう」

    −−企業でグロースハックを取り組むためには何をしたらいいですか?

    「成長を促進するような組織づくりが必要です。Spotifyでの取り組みは非常に面白いです。これはアジャイル開発の事例で、ヨーロッパでは大手の銀行が同じ方法で成功を収めつつあります。そして同じことがグロースハックにも言えます。それぞれ各チームが全体のゴールに向かって自立して動いていく。グロースハックであれば一つの数値目標を一つのチームが受け持ち、全体として大きな成長を成し遂げることができます」

    注:アジャイル開発での自立チームの考え方はヨーロッパで最近多く見られる取り組みで、ブッキングドットコムも同様の取り組みをはじめました。

    −−ヨーロッパとアメリカでグロースハックの違いはありますか?

    「グロースハックの数値指標やテクニックに違いはありません。 ただアメリカと比べてヨーロッパは異なる文化や国の集まりなので、それを理解する必要があります。フランスで有効だったチャネルがドイツで同様に有効かといえばそうとは限りません。

     また、グロースハッカーの組織内での位置付けも異なるように思います。

     アメリカでグロースハッカーは一つの組織に属する傾向があります。企業も優秀なグロースハッカーを社内にとどめるために高い給料を支払います。それに比べヨーロッパでは企業の外からコンサルティング的に支援する傾向にあります。そのためヨーロッパのグロースハッカーは様々な産業や企業のノウハウを持っているように感じます。

     様々な経験がある方のもいいのですが、企業にはそれぞれ特有の文化もあるので社内でグロースチームを育てた方がいいですよね。Growth Tribeはそのためのお手伝いをしています」

    −−最後にこれからヨーロッパに進出する日本のスタートアップや企業にアドバイスをお願いします

    「ヨーロッパはアメリカと比べてわかりにくいイメージがあるかもしれませんが、非常に大きな機会があると思います。わからないこそグロースハックのような実験とデータ分析を繰り返す手法は日本人にも馴染みやすいのではないでしょうか。模索しながらだんだんわかるようになっていく実感が得られると思いますよ。

     ヨーロッパでグロースチームを作る時は是非Growth Tribeのアカデミーをご利用ください!」

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