『マンダロリアン』(原題:The Mandalorian)は「スター・ウォーズ」シリーズでは初となる実写ドラマ作品です。時系列は『スターウォーズ ジェダイの帰還』から5年後、『スターウォーズ フォースの覚醒』の25年前になります。銀河帝国の崩壊後、まだ再建中の新共和国の手が届かない辺境のできごと。
「スター・ウォーズ」シリーズでも登場したボバ・フェットに風貌がよく似た「マンダロリアン」や赤ちゃんのようなヨーダ(通称ベビー・ヨーダ)が登場することで当初から話題になりました。脚本を手掛けるのは「アベンジャーズ」シリーズでも活躍しているジョン・ファヴロー。
シーズンが始まってからも、その魅力的なストーリーや世界観がファンを引き付け、シーズンを重ねているだけでなく、さらにスピンオフ作品まで生まれました。2016年には劇場版の公開も予定されています。
シーズン1

あらすじ
銀河帝国崩壊から5年後、舞台は惑星ナヴァロ。賞金稼ぎマンダロリアン(ペドロ・パスカル)は、謎の依頼人から「50歳のターゲット」を捕獲する任務を受けます。ターゲットを追って惑星アルヴァラ-7に辿り着いた彼は、標的が幼児の姿をしたヨーダと同じ種族「ザ・チャイルド」のであることを知ります。一度は「ザ・チャイルド」を依頼主に受け渡し、報酬を受け取りますが、奪い返して保護する道を選びます。
以降、マンダロリアンは「ザ・チャイルド」を守りながら銀河を巡る逃避行を続けます。「ザ・チャイルド」はフォースを操る能力を示し、グリーフ・カルガの命を救うなど、特別な存在であることが次第に明らかになっていきます。
シーズン1のメインキャラクター
マンダロリアン

本作の主人公であり、銀河帝国崩壊後の混乱の中で生きる賞金稼ぎ。幼少期に戦争で孤児となり、「チルドレン・オブ・ザ・ウォッチ」と呼ばれるマンダロリアンの一派に救われ、育てられました。そのため、決してヘルメットを脱がない掟を厳格に守り続けています。当初は単なる仕事としてグローグー(ザ・チャイルド)を捕獲しますが、彼を引き渡した後に後悔し、救出を決意。以降は彼の守護者として、銀河を巡る逃避行を続けます。
ザ・チャイルド

幼児の姿をした、ヨーダと同じ種族の存在。ディン・ジャリンが受けた賞金稼ぎの依頼の対象であり、帝国の残党によって狙われています。フォースを使う能力を持ち、傷を癒やす力などを披露するものの、その正体や過去には謎が多い。ディンの保護を受けるうちに、二人の間には深い絆が生まれます。
キャラ・デューン

元反乱同盟軍のショック・トルーパーで、帝国との戦いを経験した戦士。現在は傭兵として生きており、森林惑星ソーガンでディンと出会います。クラトゥイニアンの襲撃者から村を守るために協力し、その後もディンの戦いを支える重要な仲間となります。
IG-11

IGシリーズ・アサシン・ドロイドで賞金稼ぎとしてザ・チャイルドを狙います。惑星アルヴァラ-7でマンダロリアンと共闘します。見かけによらず、非常に戦闘能力が高く、大活躍します。
モフ・ギデオン

シーズン後半から登場する最大の敵で、帝国軍の残党を率いる冷酷な指導者。ディン・ジャリンたちを追い詰め、グローグーを確保しようとします。知略に長け、ディンたちの動きを先回りしながら圧倒的な軍事力を駆使して追い詰める存在です。彼が持つ黒いライトセーバー「ダークセーバー」は、マンダロリアンとの因縁を示唆する重要な要素となっています。
シーズン2

あらすじ
銀河帝国の崩壊後、賞金稼ぎディン・ジャリン(マンダロリアン)は、フォースの力を持つ幼き存在グローグー(ザ・チャイルド)を守り、その適切な導き手を見つける旅を続けます。
ディンはグローグーをジェダイのもとへ届ける手がかりを探すため、同胞のマンダロリアンを捜索。道中でボ=カターン・クライズと出会い、彼女の信じる「マンダロリアンの掟」がカルト集団「チルドレン・オブ・ザ・ウォッチ」の教義であることを知ります。ボ=カターンは「ダークセーバー」を追い求めており、彼女と協力関係を結ぶことになります。
ディンはかつてのジェダイ騎士アソーカ・タノと接触し、グローグーの過去を知ります。グローグーはかつてジェダイ聖堂で訓練を受けていたものの、オーダー66の大粛清を生き延び、以来フォースの力を隠していたのです。しかし、アソーカはグローグーのディンへの強い愛着を理由に訓練を拒否し、彼を惑星タイソンの古代ジェダイ寺院へ導くよう助言します。
シーズン2の新キャラクター
ボ=カターン・クライズ

マンダロリアンの一派「ナイト・オウルズ」のリーダーで、かつてのマンダロア統治者の一族出身。クローン戦争時代にはダース・モールと対立し、マンダロアの独立を目指した。帝国成立後はレジスタンス活動を続ける。
ディン・ジャリンと接触し、彼が「チルドレン・オブ・ザ・ウォッチ」という過激派の一員であることを指摘。ダークセーバーを取り戻し、マンダロアの再建を目指している。
アソーカ・タノ

元ジェダイの戦士で、かつてアナキン・スカイウォーカーのパダワンだった。クローン戦争時代にジェダイ・オーダーを去り、その後も独自に活動。帝国時代には反乱軍の一員として戦った。
『マンダロリアン シーズン2』では、グローグーの過去を明かし、彼がジェダイ聖堂で訓練を受けていたことを伝える。しかし、グローグーのディン・ジャリンへの愛着が訓練の妨げになると判断し、師となることを拒否。代わりにタイソンのジェダイ寺院へ向かうよう助言する。
ボバ・フェット

ジャンゴ・フェットのクローンであり、銀河屈指の賞金稼ぎ。『帝国の逆襲』ではハン・ソロを捕らえたが、『ジェダイの帰還』でサルラックに飲み込まれた。その後、生還して再び活動を開始。『マンダロリアン シーズン2』では、ディン・ジャリンと接触し、アーマーを取り戻す。
シーズン3
あらすじ
シーズン3では、掟を破ったディン・ジャリン(マンダロリアン)の贖罪の旅と、マンダロリアンの民が故郷マンダロアを取り戻すための戦いが描かれます。
ディン・ジャリンは、自らの名誉を回復するため、かつて帝国によって壊滅したマンダロアの「生ける泉」に浸かることを決意します。旅の途中で、ボ=カターン・クライズとともにマンダロアへ向かいます。そして、ボ=カターンはそこで伝説の生物ミソソーを目撃します。この出来事が、ボ=カターンの運命を大きく変えることになります。
一方で、帝国の残党による不穏な動きが描かれます。新共和国に恩赦を与えられた元帝国の科学者ドクター・パーシングは、帝国の技術を利用しようとします。また、新共和国のパイロット、カーソン・テヴァは、モフ・ギデオンを護送していた船が襲撃され、彼の行方が不明であることを発見します。この事件は、帝国の残党が再び勢力を拡大しつつあることを示唆しています。
シーズン3の重要キャラクター
「マンダロリアン」シーズン3では、主要キャラクターたちが大きな成長を遂げ、それぞれの立場や信念が交錯するドラマが展開されました。ここでは、特に重要な役割を果たした4人のキャラクター――ボ=カターン・クライズ、アーマラー、グリーフ・カルガ、エリア・ケインのキャラクター造形について掘り下げていきます。
ボ=カターン・クライズ

ボ=カターン・クライズはシーズン3において、単なる助演キャラクターから共同主人公へと昇格し、大きな役割を果たしました。これまでのシリーズでは、彼女は誇り高いが孤独な戦士として描かれていましたが、今シーズンではリーダーとしての資質がより明確になります。
アーマラー

アーマラーはシーズン1から登場し、常にマンダロリアンの信念と伝統を守る存在として描かれてきました。しかし、シーズン3では彼女自身の考えに柔軟性が生まれる様子が見られます。
グリーフ・カルガ

グリーフ・カルガは、かつては賞金稼ぎギルドのリーダーとして利己的な一面がありましたが、シーズン3ではネヴァロの上級判事として、より責任感のある人物へと成長しています。
エリア・ケイン

エリア・ケインは、シーズン3で特に興味深いキャラクターの一人です。彼女はモフ・ギデオンの士官でしたが、現在は新共和国での囚われの身になります。新共和国の更生プログラム「恩赦プログラム」に参加しているものの、その真意は不明瞭です。
『マンダロリアン』の今後の予定
2025年2月現在、『マンダロリアン』はシーズン3までディズニープラスで配信されています。また、、映画版「The Mandalorian and Grogu(原題)」の製作も発表され、2026年5月に公開が予定されています。『マンダロリアン』シーズン4の制作発表はまだされていませんが、この映画版の後になる可能性が高いとされています。
